一般ノート
tamilaboのゲームとは何か
tamilaboのゲームが、上手さより残る気持ちを先に考え、引き算と手触りで作られている理由。

tamilabo のゲームは、上手く遊べたかどうかより、終わったあとにどんな気持ちが残るかを先に考える。不思議な感覚、子供の頃にだけあった感じ、大人になって薄れてしまった感覚。プレイのうまさではなく、そのときの心の状態に寄り添う体験を作りたいと思っている。
余計な脚色や機能を足していくより、操作もルールも直感的な方がいい、と考えている。足すより引く。シンプルな形の方が、安易に肉付けした作品よりはっきり残る、というものを tamilabo としての作品としていきたい。
ジャンルから入るのではなく、伝えたい体験から入る。RPG やアドベンチャーは、その体験を乗せる容器であり、土台だ。ジャンルに縛られず、たとえば「居場所を探す」といった感覚そのものを先に置く。
ひとつの体験を、ひとつの作品にする。尺を伸ばすこと自体は目的にせず、おおよそ3時間でひと区切りつく長さを目安にしている。伝えたい感情を、余計なものを足さずに届けるためだ。
テキストで説明し尽くすことや、複雑な謎解きより、手触りと、世界から返ってくる反応を核にする。操作の感触や重みが、登場人物の葛藤や緊張とつながっている状態を目指している。
ネタは、自分の原体験から拾う。あのとき身体はどう感じていて、何に引っかかっていたか。それを遊びの感触に落とす。他人がそのまま真似しにくい素材が、作品の輪郭になる。
アイデアを安易に足さず、合わないものを外すことを優先する。「これは tamilabo の作品らしいか」を判断の基準にして、コンセプトに乗らない要素は切る。作り続けられる規模を守るためでもある。
つまり、「無駄を削ぎ落としたシンプルな仕組みで、大人が忘れていた感情や奇妙な感覚、ワクワクする感覚を再設計する」。